いい人間になりたい
チーナを知ったのは、YouTubeだった。
暇を持て余していた時、そうだ、YouTubeでMVを100グループ分聴いてみようって思いたち、ひたすらYouTubeを観たことがあった。
誰に見せる訳でもないので、感じたままに「割と好み、でももうちょっとなんか欲しい」とかなんかそんなことをメモにとりながら聴いていた。
100本見終えるまでに出会ったのがチーナだった。最終的には100本観たんだけど、心に残ったのはやっぱりチーナだった。
「好き!最高!大好き!なにこれ最高!」などという笑えるようなメモも残した。
「蛾と蝶とたこ焼きとたこ」は指パッチン、コントラバス、そしてボーカルの椎名さんの歌声から始まる曲だ。私は今でもこの曲を聴いた時の衝撃を忘れられず、当時の私を羨んでいる。
椎名さんが息を吸ったその瞬間の先には、心が爆発するんじゃないかなという衝撃があった。アドレナリンとかいう物質が出て、ひゃーーーっ!!ってなった。もう言葉が追いつかない世界がそこにはあった。
あの衝撃を味わえるのは一回だけ。記憶を消して、もう一度この曲を聴きたいと願うばかりだ。
チーナはピアノ・ヴォーカル、ヴァイオリン、コントラバス、ギター兼マイクロコルグ、ドラムという変わった構成のバンドで(たまにトライアングルとか笛とか鍵盤ハーモニカも出てくる)今までに聴いたことのないような音を聴かせてくれるバンド。キャッチーなサウンドの中に癖のあるボーカルが乗っているバンドだと思っている。
それ歌っちゃうんだという歌詞もすごく魅力的で、キレイごとじゃなくて人間らしくて愛おしくなる。
ブログのタイトルはチーナの曲名をお借りした。本家は「よ」と語尾に付くのだけど。
決して楽しいことばかりではない日常の中で、チーナは私の生活に寄り添ってくれるそんなバンド。あの時たくさんYouTubeを観てよかった。聴いたのがチーナでよかった。私は大切なものにインターネットという世界を通して出会ったのだ。ありがとうインターネット。あなたも好きだよ。
チーナが本当に大好きすぎるので、あと100回くらいチーナについて書きたいと思っている。このブログのタイトルになった曲についてもいつか。